児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

青少年条例違反と恐喝

 この事件は否認しているようですが、似たようなケースはよくあります。援助交際売春させて稼ぐより、恐喝の方が高額だし楽だしという感じで。
 示談しても立件されるという福祉犯の怖さを知っている弁護士であれば、まず、福祉犯について自首、次いで恐喝の被害届ということになります。
 このケースの場合、どういう経緯か知りませんが、恐喝被害者の実名が出てしまって、警察とかマスコミによって、害悪が実現されてしまっていて、最悪の結果になっています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100614-00000586-san-soci
逮捕容疑は、容疑者が芸能事務所代表だった昨年9月、前会長が同事務所所属の少女とわいせつな行為をしたことをめぐり、「社会的立場もあり困るでしょ。誠意を見せてくれ」と携帯電話のメールで脅迫。現金800万円を脅し取ったとしている。
 警視庁は今年5月、16歳だった女子高生にわいせつ行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで前会長を書類送検している。一方、寺田前会長は今年4月に、容疑者を恐喝罪で府警に告訴していた。
 コーポレーションは「すべて警察に任せているのでコメントできない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100614-00000078-jij-soci
逮捕容疑は、前会長が18歳未満の児童とわいせつな行為をしたことにつけ込み、昨年9月上旬、携帯電話で「児童ポルノ法違反だ。誠意を見せてくれないなら、マスコミに流す」などと書いたメールを送って脅迫。同月中旬、示談金名目で800万円を脅し取った疑い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100614-00000071-mai-soci
逮捕容疑は昨年9月初旬、ICONに所属する女子高校生(当時16歳)と性的関係を持ったとして、前会長に「児童ポルノ法違反だ。誠意を見せないと、マスコミに流す」などとメールで脅し、示談金名目で現金800万円を脅し取った、としている。
 捜査4課によると、前会長は別の芸能事務所の経営者を通じてこの女子高校生と知り合ったという。「(容疑者から)他にも多額の金を脅し取られた」と話しており、余罪を追及する。

第249条(恐喝)
1人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

奥村が担当した事件では、公務員とか銀行員というレベルですが、上記の手順で対応して、福祉犯については起訴猶予になり報道もなく、恐喝犯は実刑になり報道されています。