児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

3項製造罪と強制わいせつ罪の観念的競合っぽい事案

 立法者の方はご存じないようですが、撮影行為は「わいせつ行為」であって、3項製造罪以前は、間違いなく強制わいせつ罪だったのに、3項製造罪以後は、強制わいせつ罪と3項製造罪の観念的競合だったり併合罪だったりします。
 しかも、被害児童が低年齢になればなるほど、性欲刺激要件(by一般人基準)の点では、児童ポルノ性が薄まるという、変な法律になっています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100516-00000009-kana-l14
女児の裸を団地でカメラ撮影、容疑の男逮捕
 神奈川県警旭署は16日、強制わいせつなどの疑いで、(43)を逮捕した。
 同署の調べでは、容疑者は平成20年3月23日ごろ、同区内の団地で、当時小学3年生だった女児に声をかけて1階と2階の間の踊り場に連れ込み、女児の下着を脱がせてデジタルカメラで撮影し、画像3枚を保管していた疑いが持たれている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100516-00000009-kana-l14
 逮捕容疑は2008年3月23日、同区内の団地の外階段で、同市都筑区に住む市立小5年の女子児童(10)に対し、服を無理やり脱がせた上、デジタルカメラで撮影したとしている。
 同署によると、同容疑者は「かわいかったからやった」などと供述、容疑を認めている。旭区内では今年3月、女子児童が体を触られるなどの被害が相次いでおり、同署が調べていた。同容疑者の自宅から被害児童の写真や、複数の犯行を記録したメモなどが見つかったという。