児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

警察が逮捕を決めるタイミングがわからない。

 何回か同じ警察に行くと、取調室で今の被疑者(乙野)をさておいて、甲野の後日談を交わすことになる。

県警の人と元弁護人の会話
元弁護人「先日は、甲野の件でお世話になりました。余罪含めて罰金30万円でした。」
県警「そんなに安い?」
元弁護人「青少年条例違反ではこんなもんです。被害感情が強くない。逮捕されちゃったら、弁護士は延焼防止が仕事です。余罪数件あったのも考慮してもらって公判請求を回避できたので安かった。」
県警「甲野ももっと協力的なら逮捕しなかったのにね。児童を調べて甲野の名前が挙がってから2週間で3回任意で聞いたのに年齢知らないって一点張り。弁録でも否認で、逮捕翌日に認めた。」
元弁護人「この県の青少年条例違反だと意味ない否認ですね。 余罪で出てきたのも、13歳、14歳、16歳だから、1件否認が通っても、他でアウト。逮捕が心配で、地元の弁護士数人に有料で相談して『その程度の罪では逮捕されない。呼ばれたらありのまま話せば逮捕されないで、罰金になる』って言われたそうです。録音があって2人からは相談料を返してもらった。2万円。他の弁護士は返さない。回答が間違ってたんじゃなくて、おまえの罪で逮捕されたんだからって」
県警「こんな田舎にそんなに弁護士いるんかいな。2万返してもらっても、会社クビで、地元紙にも出たから。」
元弁護人「新聞が先で、新聞読んだ社長が解雇した。社会的制裁が一番きつい。最初から逮捕方針じゃなかったんですか?」
県警「留置場の都合もあるし、罰金事案だからから最初は在宅。2回目で署長が強制にした。」
元弁護人「2回目までに認めていたら在宅だった」
県警「まあ、そういうこと」
元弁護人「じゃあ、乙野君も、1回目の任意聴取で認めたから逮捕されないわけね。」
県警「それはわからん。上が決めることだから」
元弁護人「乙野君、覚悟決めよう。」
乙野「・・・」