児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

被害者談「裁判官の態度が失礼」「茶番」

 刑事裁判が茶番劇だと思ったことはないですし、「弁護人の主張は失当」と対面で言われても「失礼」だとは思わないのですが、市民感覚からずれてるんですかね。

裁判員司法 被害者参加の波紋・1/態度失礼、裁判官に不満/市民加わっても「演劇」
2009.05.05長崎新聞
 二月四日に東京地裁八王子支部(現立川支部)で開かれた交通死亡事故の初公判。「もっと手短に話してください」「それは質問ではなく意見です」。裁判官は、車にはねられ死亡した被害者の女性=当時(91)=の長男(67)に畳み掛けた。
 那覇地裁で二月十七日にあった交通死亡事故の初公判でも、遺族は裁判長から「意見ではなく質問をしてください」と指摘された。
 ◆実刑かなわず
 どちらも求刑意見を述べたり、被告人質問したりできる被害者参加制度を利用した。
 長男は「失礼だ。少し陳述させればいいという認識なのではないか」と裁判官の態度に怒りが収まらない。また「日常生活のままでは被告が自分を見つめ直すことはできない」と思い、実刑を望んだが、判決では執行猶予が付いた。「交通遺児の面倒を見させたり道路清掃させたり、社会奉仕の刑があればいいのに」と残念そうに語る。

被害者参加の波紋 裁判員制度21日施行(1)茶番 続出する裁判への不満
2009.05.04 四国新聞
■「スターではない」
一方、同様に被害者参加制度により、大阪地裁の公判に出廷した傷害事件被害者のさん(41)は「裁判では、被告の行為に見合った刑を公平に判断してくれればいい。被害者はスーパースターではないし、十を十五にして話してはいけない」と話す。
 ただ警察署で「検察庁の方針で逮捕していない事件は後回し」と回答されたり、被告側の謝罪と賠償の申し出を拒むと、検察事務官から「先方の弁護士も忙しい。あなた一人に構っているわけではない」と言われたことなどから法曹(裁判官、検察官、弁護士)には不信感を持っている。
 「裁判は法律家による茶番。それに裁判員が加わると、感情に支配された演劇になる」。さんはそう考えている。