刑事裁判が茶番劇だと思ったことはないですし、「弁護人の主張は失当」と対面で言われても「失礼」だとは思わないのですが、市民感覚からずれてるんですかね。
裁判員司法 被害者参加の波紋・1/態度失礼、裁判官に不満/市民加わっても「演劇」
2009.05.05長崎新聞
二月四日に東京地裁八王子支部(現立川支部)で開かれた交通死亡事故の初公判。「もっと手短に話してください」「それは質問ではなく意見です」。裁判官は、車にはねられ死亡した被害者の女性=当時(91)=の長男(67)に畳み掛けた。
那覇地裁で二月十七日にあった交通死亡事故の初公判でも、遺族は裁判長から「意見ではなく質問をしてください」と指摘された。
◆実刑かなわず
どちらも求刑意見を述べたり、被告人質問したりできる被害者参加制度を利用した。
長男は「失礼だ。少し陳述させればいいという認識なのではないか」と裁判官の態度に怒りが収まらない。また「日常生活のままでは被告が自分を見つめ直すことはできない」と思い、実刑を望んだが、判決では執行猶予が付いた。「交通遺児の面倒を見させたり道路清掃させたり、社会奉仕の刑があればいいのに」と残念そうに語る。
被害者参加の波紋 裁判員制度21日施行(1)茶番 続出する裁判への不満
2009.05.04 四国新聞
■「スターではない」
一方、同様に被害者参加制度により、大阪地裁の公判に出廷した傷害事件被害者のさん(41)は「裁判では、被告の行為に見合った刑を公平に判断してくれればいい。被害者はスーパースターではないし、十を十五にして話してはいけない」と話す。
ただ警察署で「検察庁の方針で逮捕していない事件は後回し」と回答されたり、被告側の謝罪と賠償の申し出を拒むと、検察事務官から「先方の弁護士も忙しい。あなた一人に構っているわけではない」と言われたことなどから法曹(裁判官、検察官、弁護士)には不信感を持っている。
「裁判は法律家による茶番。それに裁判員が加わると、感情に支配された演劇になる」。さんはそう考えている。