児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

強姦・強制わいせつの裁判例150件

 係属中の事件処理のために、量刑の傾向・量刑の要素・法令適用を知る必要があって、ぼちぼち回っています。
 東京・大阪は件数膨大なので、らちがあかない。
 そこで周辺の小庁で数十件まとめて閲覧して、分析しています。
 札幌、函館、和歌山、長崎、大阪・・・で、現在150件くらい。1庁1日でのべ5日程度の調査。1000件くらい集めれば納得。
 具体的なデータは弁護士会と保管検察官から口止めされていますが、抽象的な要素くらいなら構わないでしょう。

量刑要素
 未遂・既遂 未遂の理由
 暴行・傷害の程度
 後遺症(精神的)
 謝罪・示談(示談金の相場との比較)
 被害感情
 共謀・主従
 計画性
 常習性
 被害者の過失
 被害者の年齢
 罪数
 現場の性格(被害者宅・路上・・・)
 二次的被害(被害者尋問)

 まあ当たり前な要素が考慮されていますが、それらが考慮されると、どれくらいの量刑になるかは判決を見ないとわからない。見ればわかる。
 犯行のパターンも数種類(侵入型、通り魔型・・・)に分けられますし、量刑ゾーンというのも見えてきました。
 奥村弁護士の仕事に使うのは構わないが、公表はだめなんだそうですから、知りたい人は、奥村の手法をまねて、ご自分で調べて下さい。

 よく「わいせつ判例100選」でも出したらと言われますが、古典的な罪で、論点も出尽くしているので、判例として注目すべき判決はめったに見あたりません。