係属中の事件処理のために、量刑の傾向・量刑の要素・法令適用を知る必要があって、ぼちぼち回っています。
東京・大阪は件数膨大なので、らちがあかない。
そこで周辺の小庁で数十件まとめて閲覧して、分析しています。
札幌、函館、和歌山、長崎、大阪・・・で、現在150件くらい。1庁1日でのべ5日程度の調査。1000件くらい集めれば納得。
具体的なデータは弁護士会と保管検察官から口止めされていますが、抽象的な要素くらいなら構わないでしょう。
量刑要素
未遂・既遂 未遂の理由
暴行・傷害の程度
後遺症(精神的)
謝罪・示談(示談金の相場との比較)
被害感情
共謀・主従
計画性
常習性
被害者の過失
被害者の年齢
罪数
現場の性格(被害者宅・路上・・・)
二次的被害(被害者尋問)
まあ当たり前な要素が考慮されていますが、それらが考慮されると、どれくらいの量刑になるかは判決を見ないとわからない。見ればわかる。
犯行のパターンも数種類(侵入型、通り魔型・・・)に分けられますし、量刑ゾーンというのも見えてきました。
奥村弁護士の仕事に使うのは構わないが、公表はだめなんだそうですから、知りたい人は、奥村の手法をまねて、ご自分で調べて下さい。
よく「わいせつ判例100選」でも出したらと言われますが、古典的な罪で、論点も出尽くしているので、判例として注目すべき判決はめったに見あたりません。