児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

淫行教諭、罪悪感なし 生徒の両親「許せぬ」 仙台

 河北新報の続報です。どこに向かうのか分かりませんが。
 公判係属中に慰謝の措置を怠ると、判決や懲戒処分が確定しても一件落着にならずに、蒸し返されることになります。
 慰謝の措置の一番安価な方法は手紙です。国選弁護人でもそれくらいはやるでしょう。突っ返されるかもしれないし、そんなんで児童の被害(健全育成・児童の徳性を損なった)はいやされることもないし、弁護人も嫌なことを言われることもありますが、福祉犯弁護では、欠かせません。ルーティーン。

http://www.kahoku.co.jp/news/2007/02/20070207t13037.htm
淫行教諭、罪悪感なし 生徒の両親「許せぬ」 仙台
 仙台市の30代の元中学教諭の男(懲戒免職)が在職中、学校で教え子の女子生徒に淫行(いんこう)したとして、児童福祉法違反で実刑が確定した事件で、元教諭が宮城県警の調べに対し、「罪悪感はなかった」と供述したことが6日、分かった。
 元教諭は「(被害生徒との性行為は)罪悪感がなく、教師として悪いことをした意識がなかった」と述べた。理由については、「恋愛感情を抱き、教師の立場を忘れてしまった」と供述した。
・・・
 関係者の話では、被害生徒の親は「教師の立場を利用し、学校で子どもに淫行する言語道断の犯罪をしたのに、罪悪感がなかったという神経が許せない」と怒っている。
 元教諭は法廷で被害者側への謝罪の言葉を述べたが、直接的には弁護人を通じても伝えていないという。

 
 「恋愛感情・・・」とか「真剣な交際だった」とかいうのは、奥村弁護人も指摘します。それで完全に正当化されることはないけれど、法定刑の幅が広いし、完全に体目当ての遊びの関係だった場合よりは比較的ましだから。

 とっくに確定してるのに「2/6にわかった」なんて言ってないで、被害者には、賠償請求するかどうかは別として、刑事確定訴訟記録法を活用して、記録の閲覧をすることをお薦めします。