児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

日本語での交信提言=羽田空港の管制ミスで事故調

 ATCでも「日本語で申し上げます」とか「カラスが居る」とかというのを聞くことありますよね。
 他方、国内線でも外国人パイロットも増えてきているので、理解できないかもしれません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060127-00000033-jij-pol
事故調は、閉鎖滑走路への着陸を指示されたパイロットが、再三確認を求めた経緯に注目。管制官には聞き間違えを防ぐための確認と誤解されており、「英語で簡潔に表現することに苦労を感じた場合は、日本語の使用も可能であることを思い起こすべきだ」とした。

http://araic.assistmicro.co.jp/araic/aircraft/serious/detail.asp?ID=1830
http://araic.assistmicro.co.jp/araic/aircraft/download/pdf2/AI06-1-2-JA8471.pdf
<事故の概要>
 株式会社日本航空ジャパン所属エアバス・インダストリー式A300B2K−3C型JA8471は、平成17年4月29日(金)、同社の定期1158便として20時30分に帯広空港を離陸し、目的地である東京国際空港の閉鎖中の滑走路34Lに、21時39分ごろ着陸した。 JA8471には機長ほか乗務員9名及び乗客41名、計51名が搭乗していたが、負傷者及び機体の損傷はなかった。 また、株式会社日本航空ジャパン所属ボーイング式777−200型JA008Dは、同日、同社の定期1036便として20時34分に新千歳空港を離陸し、目的地である東京国際空港の閉鎖中の滑走路34LにJA8471の後続機として着陸のため進入し、21時44分ごろ着陸復行した。 JA008Dには機長ほか乗務員9名及び乗客151名、計161名が搭乗していたが、負傷者及び機体の損傷はなかった。

http://araic.assistmicro.co.jp/araic/aircraft/download/pdf2/AI06-1-2-JA8471.pdf
6.5 本重大インシデントにおいて、航空機側が管制官の指示した着陸滑走路に関し、これを閉鎖中の滑走路ではないかと不審を抱き確認を求めた際、管制官はその確認の意図を理解できないまま、通常行われる聞き間違え等を防ぐための確認と解釈して処理していた。このように航空機と管制機関の間で確認を求める場合、確認を求める事項を述べるだけでは状況や意図が十分には伝わらないことがあることから、交信に確認を求める理由を付加する等によって相手側との理解が深められる場合のあること及び咄嗟の場合には管制交信で標準となっている英語で簡潔に表現することに苦労を感じた場合には、日本語を母国語とする者同士にあっては、管制交信では状況に応じて日本語の使用も可能であることを想起すべきである。