こううまく引っ掛かる人も珍しいけどね。
訴訟事件に時系列表は必須です。時系列を用いる尋問というのは、弁護士の常套手段ですから、気をつけてください。
原告代理人 ○○法手術の適応を述べてください。
被告 ① ② ③・・・・
原告代理人 それはどのような資料・検査結果を見るのですか?
被告 CTとか、エコーとかです。
原告代理人 本件では9/5のカンファレンスで術式が決まったということですね。
被告 そうです。
原告代理人 本件患者のCTとか、エコーとかで?
被告 そうです。
原告代理人 本件では9/5のカンファレンスで本件患者のCTとか、エコーとかを検討して、① ② ③という○○法手術の適応が検討されて、術式が決まったということですね。9/5に間違いない?
被告 そうです。9/5に間違いない。
原告代理人 ところで、本件患者のCTとか、レントゲンとかの検査はいつですか?
被告 はっきり覚えていません。
原告代理人 カンファレンスの前であることは間違いないですよね。
被告 そうです。
原告代理人 甲3号証CT、甲4号証レントゲンを示す。
いずれも検査は9/6ですよね。カンファレンスには使えませんね。
9/5のカンファレンスでは、9/6に行われる検査結果を予知して結論出したんですか?
被告 ・・・(沈黙)
原告代理人 検査データで適応を検討したというのは嘘ですね。
最初から検査もせずに○○法手術を行うことは決まっていたんですよね。適応を検討したというのも後からのこじつけですね。
被告 ・・・(沈黙)
原告代理人 質問を終わります。