http://www.ipsj.or.jp/05system/digital_library/magazine/vol45/4508.html
情報処理8月号
会議レポート
Winny事件を契機に情報処理技術の発展と社会的利益について考えるワークショップ
Winnyと呼ばれるP2P(PeertoPeer)ソフトの作者が「著作権法違反常助容疑」で京都府警に2004年5月10日逮捕された.この事件を巡ってさまざまな問題が提議されている.
(社)情報処理学会と情報ネットワーク法学会はWinny事件を契機に情報処理技術の発展と社会的利益について考える機会を提供する目的で,2004年6月28日に東京電機大学神田キャンパスにおいてこのワークショップを企画したところ300名以上収容可能の会場が満員になるほど盛況な催しになった.
冒頭東京電機大学の佐々木良一教授からこのワークショップを開くことになった経緯が説明された.情報処理学会セキュリティ委員会 情報ネットワーク法学会ではこの問題はかねてから議論されてきたが,両学会において賛否両論がある.そこで,ニュートラルな立場からこの間題を公開の場で議論したいという意味の説明であった.