取扱事件から
被疑者からは「絶対起訴猶予に」という希望でしたので、起訴猶予にしました。 被疑者は「自首」を希望されていましたが、結果的には被害者の警察相談に先を越されて「自首」にはなりませんでした。
ポイントは最初から事実関係の説明を変えないことと、児童買春罪と青少年条例の法的関係についての意見書です。
被疑者の自首が先行しました。 16歳は、被疑者と「セックスがよかった」「次はいつにする」などという連絡を取っていたにもかかわらず、親にバレると被害者性を強調して、以後「レイプされた」「実は嫌々だった」と一貫して供述しました。 「被害者」との…
被害弁償は拒絶されました。 検察官には児童共犯説の高裁判例を提供したがビックリしてたな。
弁護人の活動としては、児童との口頭のやりとりや行為前・行為後の事実関係を細かく説明してできる限りの裏付けを付けて、年齢知情の部分だけ嘘をつくとは思えないという主張・立証です。 「児童とは知らなかった」という主張をしても、取調の後半1/3がその…
同種前科があると、検察官も裁判所もそればっかり責めてきますので、法律上の論点や証拠の問題点を指摘して、余裕ある進行にしてもらった上で、カウンセリングを数回受けてもらいました。
最初の弁護士はどうして甲警察を選んだのかが疑問です。手間が増えて逮捕リスクは減りません。
長野県も大阪府条例に倣うというので、事例を捜してきました。 脅迫になると強姦罪・強制わいせつ罪になっちゃうので、それには至らない程度のものに限られることになります。 やらしてくれないと写真ばらまくとかの言動もあるので、強姦罪でも行けそうな事…
金沢支部の判例もありますので、高裁レベルでも包括一罪になります。 包括一罪ですから何回やっても処断刑期の上限は懲役2年又は罰金100万円になります。 そうやって裁判所を牽制しておいて、4件で数十万円という罰金額に誘導しています。 甲簡裁平成25…
事件特定さえできればね。
報道もなし。 退職金ももらいました。 教員免許はそのままですが、教員免許の要らない職種に転職しました。 責任は全部とっていると思います。 示談交渉だけで治めようとするのですが、「教育委員会や警察に相談します」と言われると、冷静な交渉も難しくな…
刑法学者は「最決S45.1.29以降は傾向犯説の判例は出てない」というのですが、奥村は 広島高裁岡山支部h22.12.15 東京高裁H27.12.22 で、立て続けに傾向犯説の判決をもらいました。 傾向犯説の理由は保護法益が風俗だからで、非傾向犯の理由は保護法益が個人…
通常は懲役1年執行猶予程度。 警察・検察・被告人・弁護人の利害を調整したような処分。 淫行はしてもいいけど撮影は犯罪という変な結果。
罰金前科は5年残って、医師国家試験合格後の医籍登録に支障が出るからというので、警察・検察の取調にも全部同行して、供述をコントロールしました。 不起訴通知書をもらって任務終了。 医籍登録の時になって、反省文を書くことも、免許保留もありません。
札幌高裁が「なるほど,児童との真筆な交際が社会的に相当とされる場合に,その交際をしている者が児童の承諾のもとで性交しあるいはその裸体の写真を撮影するなど,児童の承諾があり,かつ,この承諾が社会的にみて相当であると認められる場合には,違法性が阻却…
奥村は1人目の私選弁護人でした。 手弁当なのに若い先生方が頑張ってくれたので、起訴された34画像中31画像は児童ポルノ非該当となりました。 児童の姿態(2条3項)について、「児童の実在性」を要件としたものの、「姿態の実在性」を緩和した点で、…
検察官控訴もありませんでした。 被告人は,学校で教員として勤務し,その後現在まで 学校で教員として勤務しているものであるが,その間の同年月日ころから同年月日ころまでの間,別紙一覧表記載のとおり,前後20回にわたり,当時の被告人方ほかにおいて、…
ツイッターとかFacebookは重要です。 ただ、もっと若く言ってることもあるので、要注意。 児童買春罪の構成要件は、 児童との対償供与の約束・対償供与 児童との性交等 ですので、両方の時点で、児童であることの認識が必要です。 逮捕されてしまうと、どう…
弁護人から通話録音と反訳を警察に送ってから、怖くて取調に行ってない。
1 児童が裸同然の画像を掲示して、「高校生 ホ別 2」とか書き込んでいて、「今日はありがとうございました またよろしく」等とコメントしていた遊客が検挙された事例 2 児童が裸同然の画像を掲示して、「高校生 ホ別 2」とか書き込んでいて、まず児童をサ…
逮捕を回避したとしても罰金前科が行政処分の理由となるような、医師・歯科医師・税理士・公認会計士といった業種です。 「高額」というのは実務家が想定する慰謝料額より1ケタ多い程度です。 非親告罪で示談で起訴猶予にするにはここまでやる必要がありま…
遺産の土地の範囲が争われて、断続的に6件くらい訴訟提起を受けて、結局、被告の当初主張通りで確定しました。 当事者も高齢なので、原告が1人欠け、2人欠けという感じで。
証拠にもよるけど、(児童だというメール等がなく)ホントに知らなかった場合は、弁護士が支えて否認すれば、起訴されないはずだ。 警察の取調は3回(延べ20時間) 検事調べ1回(1時間) どう支えるかについては、一般論しかいえないが ?被疑者の説明を…
再犯防止が足りないんでしょうね。 ここで止めてもらわないと止まらないので、そこ重点的に。
罰金を分割払いできないかという相談がよくあって、分納という制度もありますが、正式裁判で引き延ばすという方法もあります。その間に積み立てるとか一部納付するとかするわけです。 50万円の略式命令について、こうなった事件があります。 略式命令の仮納…
こんなことしたらダメだという被疑者の言動と弁護活動
起訴状に法律上の欠陥があったので、そこを指摘して、実刑求刑しないということに
第1の12万前払いというのも嘘っぽい。(証拠上は後払いだ) 「姿態をとらせ」が構成要件的行為ないし実行行為だとすれば、行為の日時場所等で特定する必要があるが、第2の「同児童を相手方とする性交に係る各姿態をとらせてデジタルカメラで撮影した静止画…
国選弁護人は量刑についての情報が無いのに、当初「執行猶予だ」と断言していて、途中で「実刑可能性50%」と言い出して、被告人の不安を増長させて信頼を失いました。 そんなんじゃ国選弁護制度への信頼が揺らぐということで量刑相場上執行猶予しかないこ…
罪名の組合せが珍しいので普通の弁護士には予測できないと思います。実刑事案でも1年という短期の判決はありません。 執行猶予事案を多数紹介して、裁判所を誘導した感じです。刑期は重め。訴訟費用(国選弁護人の費用)は免除。、